経営をしていると、突然起きることに対して決断の繰り返しである。
文中にある、3つの坂のひとつ、「まさか」は大なり小なり日々起きていると改めて感じる。
私の人生で大きかった「まさか」は、7年前の事件であるが、その時の教訓から日々の小さな
決断の繰り返しが「まさか」を冷静に対処できるかどうかにかかっている。
正しいと思っていた決断も時として間違いだったか?と感じることもあるが「その時、どう動けるか」は、
日頃の行動に嘘偽りなく芯の通った生き方ができているかどうか。
「 嘘偽りなく芯の通った生き方 」と言うのは、子に対して恥じない背中を見せれるかどうかを基準に考えている。
こんなことを、真剣に考えるようになったのも事件から人間力を高めることの大切さを致知で学んだからである。
学びの中から心に止めている言葉の一つ「八風吹けども動ぜず天辺の月」というの禅語がある。
誰もが心の中に8つの煩悩の風が常に吹き荒れている。でも、その煩悩に惑わされることなくどんな風が吹けども曇りなく天にある月の如く動じない不動の心を持っておこうという意味である。
不動の心とは「良心」 「真心」
これを高めることが「その時」に冷静に対処できる心を養うと思う。
ただ、こんな事言いつつも煩悩の塊の自分としては、純真無垢な良心を維持できず、すぐに霞がかった月のようになってしまうのが未熟で日々修行である。